人の生体信号を情報通信技術に活用

村上教授

当研究室では、カメラから入力された画像・映像の中身を理解する画像処理手法について研究しています。 より人の視覚に近い結果を得るためには、非言語的な情報(例えば、動きや表現の中の知覚(例えば、動きや表現の中の感性情報、など)をどのように捉え、扱うかという研究や、 人の知覚(例えば、視線解析など)の研究など欠かせません。

画像の中で目立っているのはどこでしょうか?こういう素朴な疑問からも、どのような色、形、領域が目立つのか、どのような画像特徴を 捉えたらよいか、といった研究テーマが生まれます。 これらの研究で得られた知見は、ディスプレイ上のコンテンツの見やすさ改善、デジタルサイネージシステムを用いた販売促進、見落としの 少ない案内標識の作成など、視覚情報を多用する昨今の社会の様々なシーンで生かされています。

「人が見るようにみる」よりさらに難しいのが。「人が見る以上に見る」という問題です。 人は可視光の範囲しか見えませんが、サーモビジョン(温度情報を画像化するカメラ)を利用すると、ガラスやプラスチックのような透明な物体も容易に検知できます。

本研究室では、サーモ画像を使った認証システム研究や、コンタクトレンズの装着状況(ソフト、ハード、複眼)を自動判別することにも成功しています。 この他にも、3次元計測、モーションキャプチャを用いたデータ解析、アイマークレコーダを用いた視線解析、大型ビデオウォールシステムを用いたコンテンツ開発など、メディア関係の研究を幅広く手掛けています。

イメージ

特徴的領域検出の結果の一例 (四角で囲われた領域)