人の生体信号を情報通信技術に活用

【研究の内容】

 人や動物の体に何もつけないで、電波を使って離れたところから呼吸や心拍をモニタリングする技術を研究しています。これを機械に応用すると、機械にセンサをつけなくても、動きや振動をモニタリングできる可能性があります。私は、信号処理を工夫することによって、これまでにない新しい応用を開拓しています。たとえば、1台のセンサで複数に人を同時に監視する技術や、従来にくらべ非常に簡単に呼吸・心拍を推定する信号処理などを提案しました。この方法を、これまで、人や動物に対して実験を重ね、知見を蓄積しています。これにより、医療・介護はもとより、自動車の自動運転や畜産業などにもIoTを普及させ、効率化を進めるきっかけとなることが目標です。
 また、こうしたモニタリングのデータを収集するためのセンサネットワーク技術の研究も、併せて進めています。


【特徴】

 ワイヤレス通信用信号処理技術の研究に20年にわたって従事してきました。その成果を、ワイヤレス通信と同様に電波を使う生体計測技術に応用することで、斬新なアイデアを提案しています。特徴として(1)きわめて簡単で、(2)複数の人・動物を同時に計測でき、(3)心拍・呼吸の瞬時的変化を掲出でき、(4)心拍・呼吸だけでなく、測定対象の方向も同時に検出できること、などの点があります。


【キーワード】

IoT,非接触生体計測,農業のIoT,畜産のIoT,動物のIoT,自動車のIoT,センサネットワーク


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研究室ホームページ:http://sensorlab.sub.jp/