人の生体信号を情報通信技術に活用

 多くの場合において、解決したい問題に対応して設定を工夫することにより、システムの動作を並行な動作を伴う離散的な事象変化を用いてモデル化し、理論的解析やシミュレーションを行うことができます。このようなシステムはコンカレントシステムとよばれ、身近な機械の動作やそれらを動作させるプログラムやプロトコルをはじめ曖昧さを持った人間の行動や量子コンピュータに至るまで非常に多くのものが含まれてきます。

特に、近年のように大規模、階層化、多様化した複雑なシステムの問題解決に有効な考え方となります。 本研究室ではこのようなコンカレントシステムを解析するための有力なモデル化手法の一つであるPNモデルの理論的研究とそれらを拡張した新しいモデル(量子PN、ファジィPN、CN等)の提案やそれらの理論的検討とシミュレーションを通した実システムへの応用を研究しています。

その他にもコンカレントシステム関連の研究(格子グラフ、カオス、記号解析等)も行っています。 最近の主な研究としては、以下のようなシステムを対象としたものを行っています。

・大規模システム(デマンドバスシステム、量子コンピュータ)

・大規模プログラミング(Javaプログラム、アスペクト指向プログラム)

・マルチエージェントシステム(分散処理システム用ツール、無線LANを用いた情報配信システム)

・大規模ネットワークシステム(分散オブジェクトシステム、並列処理、グリッドコンピューティング、通信プロトコル、アドホックネットワーク) ・大規模データベース(分散型データベースシステム、ファジィデータベース)

・その他(出席管理システム、避難誘導、故障検出など)

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