科目

分散システム論

科目区分 専門教育科目(情) 対象学年(以上) 4年
科目名称 分散システム論 単位数 2.00単位
講義題目 分散システム 曜日・時限 木曜1限
担当教員 辻 孝吉 開講時期 2019年度前期
到達目標 ネットワークで接続された計算機環境で必要となる情報処理システムの考え方について、分散システムを中心にして理解することが出来る。更に、実習でも分散システムを扱う上で必要な技術を実際に扱うことが出来る。
授業概要 分散システムについて解説すると共に、構築の際に必要となる理論的な事項や問題点を解説し、情報処理に必要なアルゴリズムや考え方について解説するとともに実習を行う。具体的には、システムのモデル、並列処理や分散処理など処理方法と共にそれらのアルゴリズムや各種分散システムについて解説し、並列処理や分散処理の実習を行う。
特に、並列処理・分散処理、並列アルゴリズム・分散アルゴリズム、各種システムの基本事項の理解を目指すとともに並列処理や分散処理の課題を理解して実施できるようにする。
授業計画 第1回 分散システム入門
第2回 並列処理と分散処理
第3回 解決を要する問題(デッドロック問題など)
第4回 システムのモデル
第5回 分散アルゴリズム基礎
第6回 分散アルゴリズム
第7回 並列アルゴリズム基礎
第8回 並列アルゴリズム
第9回 分散オブジェクトとマルチエージェント
第10回 グリッドコンピューティング
第11回 ユビキタスコンピューティング
第12回 分散処理に関する実習
第13回 並列処理に関する実習
第14回 実習結果の報告会
第15回 分散システムの研究動向
定期試験
授業外学習 演習や小テストの問題は完全に解けるように復習しておくこと。
履修上の注意 関連科目: アルゴリズムとデータ構造、計算機言語、コンピュータネットワーク
受講要件:アルゴリズムとデータ構造Ⅰ、Ⅱを履修していること。
その他:演習や毎回出欠確認を兼ねて10分程度の小テストを行う。
成績評価の方法 評価基準:並列処理・分散処理、並列アルゴリズム・分散アルゴリズム、各種システムの基本事項が理解できたか。並列処理や分散処理の課題を理解して実施できたか。
評価方法:試験(60%)、実習報告及び発表(30%)及び毎回行う小テスト等(10%)を総合して評価する。
教科書 特に指定しない。適宜資料等を配布、紹介する。
参考書 亀田、山下:“分散アルゴリズム”, 近代科学社, 1994
Andrew S.Tanenbaum他:”分散システム 原理とパラダイム”、ピアソン・エデュケーション、2003
その他、講義ノート、参考書等は適宜ホームページなどで紹介する。