情報セキュリティ論
科目区分 | 専門教育科目(情報) | 対象学年(以上) | 3年 |
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科目名称 | 情報セキュリティ論 | 単位数 | 2.00単位 |
講義題目 | 情報ネットワークを守る情報セキュリティの基礎 | 曜日・時限 | 水曜2限 |
担当教員 | 臼田 毅 | 開講時期 | 2019年度後期 |
到達目標 | 情報セキュリティ対策として,単に技術的な対策のみならず,様々なレベルの対策が不可欠であることを理解し説明できる.情報セキュリティ技術の基礎事項である,ユーザの認証と情報の保護,アクセス制御方式の構成,情報の不正使用の防止・抑止について,理解し説明できる.守秘機構と認証機構,共通鍵方式と公開鍵方式などの暗号技術の基礎事項,および基礎的な暗号・認証プロトコルについて,理解し説明できる.応用的な暗号・認証プロトコルについては,最近のトピックスを調査し説明できる. | ||
授業概要 | ネットワーク社会において,必要不可欠であり,情報ネットワークが機能するために本質的な役割を果たす,情報セキュリティの基礎について学習する.まず,情報ネットワークにおける情報セキュリティの重要性について述べ,情報セキュリティ対策が,教育・啓蒙といった倫理のレベルから,法・制度,管理・運営・保険,そして技術的な対策と,様々なレベルでなされるべきであることを解説する.その上で,特に技術的対策について取り上げ,情報セキュリティ技術として,ユーザの認証と情報の保護,アクセス制御方式の構成,情報の不正使用の防止・抑止について,解説する.また,情報セキュリティ技術の根幹をなす,暗号技術についての基礎事項を解説する.さらに,具体的なセキュリティプロトコルとして,様々な応用をもつ基本プロトコルについて解説した上で最近の話題について調査・発表させる.最後に,情報セキュリティの将来展望を述べる. | ||
授業計画 | 第1回 ネットワーク社会と情報セキュリティ 第2回 情報セキュリティとは 第3回 情報セキュリティ技術(1)ユーザの認証 第4回 情報セキュリティ技術(2)情報の保護 第5回 情報セキュリティ技術(3)アクセス制御方式の構成 第6回 情報セキュリティ技術(4)情報の不正使用の防止・抑止 第7回 暗号技術(1)守秘機構 第8回 暗号技術(2)認証機構 第9回 暗号技術(3)共通鍵方式と公開鍵方式 第10回 暗号技術(4)暗号の安全性・暗号インフラ 第11回 暗号プロトコルと認証プロトコル(1)ビットコミットメント 第12回 暗号プロトコルと認証プロトコル(2)ゼロ知識証明とマルチパーティプロトコル 第13回 暗号プロトコルと認証プロトコル(3)秘密分散共有法 第14回 情報セキュリティの将来展望 第15回 まとめ |
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授業外学習 | 授業では基本的なことを講義するため,各自の興味に基づき,プラスアルファの学習をすること.そのためのレポートも課される. | ||
履修上の注意 | 関連科目:情報理論,符号理論,ネットワーク関連の科目 | ||
成績評価の方法 | 評価基準:情報セキュリティ対策として,単に技術的な対策のみならず,様々なレベルの対策が不可欠であることを理解しているか.情報セキュリティ技術の基礎事項である,ユーザの認証と情報の保護,アクセス制御方式の構成,情報の不正使用の防止・抑止について,理解しているか.守秘機構と認証機構,共通鍵方式と公開鍵方式などの暗号技術の基礎事項,および主な暗号・認証プロトコルについて,理解しているか. 評価方法:期末試験,小テスト・レポート・発表および受講態度により総合的に評価する. 各項目の成績評価に占める比率は,以下を目安とする. 期末試験あるいは期末レポート(20%),小テスト・レポート・発表(60%),受講態度(20%) |
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教科書 | 今井秀樹,松浦幹太著「情報セキュリティ概論」昭晃堂 ※後期開始時点の出版状況によっては,教科書を変更する可能性あり. |
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参考書 | 辻井重男,笠原正雄編著「情報セキュリティ 暗号・認証・倫理まで」昭晃堂 |