科目

ヒューマンインターフェース論

科目区分 専門教育科目(情報) 対象学年(以上) 3年
科目名称 ヒューマンインターフェース論 単位数 2.00単位
講義題目 ヒューマン・コンピュータ・インタラクション 曜日・時限 月曜5限
担当教員 村上 和人 開講時期 2019年度前期
到達目標 対話型ソフトウェア等の開発において重要な役割を果たすヒューマンインターフェースについて,その考え方,関連する技術について理解・説明できる.
授業概要 人間とコンピュータの間の情報のやりとりをより円滑かつ確実に行うためには,各々の特性を十分に理解した上でシステムを構築する必要がある.この講義では,まず,なぜ人間を考慮するのか,どのように人間は知覚・認知しているのか,人間にとって良い設計とは何か,などHCIの基本的な考え方を解説する.次に,簡単なGUIの構築を前提として,GUI の原理,GUI ツールキット,キーボードやマウスなどの入力機器,グラフィックス関係など個々の技術の基本事項について紹介する.授業の最後に行うまとめプリントにより,授業で学んだ重要ポイントについて説明できるようにする.

なお,この授業は,公設試験研究機関に勤務経験のある教員が,企業との共同研究開発の実務経験を活かして,対話型ソフトウェアの開発において重要な役割を果たすヒューマンインターフェースについて講義するものである.

授業計画 第1回 オリエンテーション,ヒューマンインターフェースの概要
第2回 ヒューマンインターフェースの歴史と概念
第3回 ヒューマンインターフェースのための身体特性
第4回 ヒューマンインターフェースのための生理特性
第5回 ヒューマンインターフェースのための認知特性
第6回 ヒューマンインターフェースのための感性
第7回 ヒューマンエラー
第8回 入力機器の特性
第9回 入力機器の課題
第10回 出力機器の特性
第11回 出力機器の課題
第12回 インタラクションスタイル
第13回 ユーザビリティエンジニアリング
第14回 デザイン指針
第15回 まとめ,ヒューマンインターフェースの今後の課題
定期試験
授業外学習 授業で出てきた専門用語の意味を深く調べるなど,復習をしておくこと.
広い範囲におよぶ分野のため,応用事例についてはインターネット等を利用して広く調べておくこと.
履修上の注意 特に指定しない.
成績評価の方法 評価基準:ヒューマンインターフェースの基礎的な内容が理解できているとともに,ヒューマンインターフェースにおける課題が把握できていること.
評価方法:定期試験(80%)および授業の最後に行うまとめプリントの提出状況・受講態度(20%)を総合して評価する.
教科書 特に指定しない.
参考書 岡田謙一,西田正吾,葛岡英明,仲谷美江,塩澤秀和:“ヒューマンコンピュータインタラクション”,オーム社,2002