科目

キャリア実践

科目区分 教養教育科目(キャリア) 対象学年(以上) 1年
科目名称 キャリア実践 単位数 2.00単位
講義題目 1,2年生対象「社会人としての基礎力実践講座」 曜日・時限 金曜3限
担当教員 小池 康弘 開講時期 2019年度前期
到達目標 企業から講師を招き、主に1,2年生を対象として、将来どのような仕事を選ぶにしても必要な「社会人基礎力」をみにつける。
この授業を受けることで、大学3年生までに何を学んでおくべきか、自分の強みと克服すべき課題は何か明確になる。
社会人基礎力は一朝一夕では身につくものではないので、3年生以降に始めても就職活動に間に合わない可能性が高い。この授業では実際に企業の方の指導を受けることで、「自分自身にどのような能力が不足しており、どういう点が伸ばすべき長所か」を把握する。
全授業のうち6回は、企業講師を招いての実践的な指導となる。いま社会はどう動いているのか、課題をどう解決するか、学生にどのような能力や態度を求めているのか、大学時代に何を学んでおくべきかを把握し、いつ社会に出ても恥ずかしくない主体的な姿勢、社会常識、思考力、コミュニケーション力を身につけることができる。
学部を問わず、1,2年生の皆さんにぜひ受講してほしい。インターンシップを計画している人にも役立つ講座である。
授業概要 この授業では、企業が抱える様々な課題を題材にして、学生自身が「社員」になったつもりで解決策を見出したり、新しい戦略や提案を練り上げる作業を行う。「課題」は実際に企業が取り組んでいるものの中から出される。まず企業講師による講義があり、その後「課題」が出され、受講者6人程度で1つのチームを編成し、4~5週間かけて課題に取り組み、解決策を考えて発表する。「中間発表」で企業の方にアドバイスしてもらい、再度検討して「最終発表」を行う。これを2ラウンド(すなわち2社に対して)実施する。
この過程は、まさに会社の中で、チームで新しい商品や営業戦略を検討し、それを上司や経営トップに提案していくプロセスそのものであり、根拠のない単なる思い付きでは通用しない。
各グループの提案の中から企業の方が「最優秀提案」を選考する。受講生は与えられた課題に「社員」として真剣に取り組むことが求められる。
講師として来られるのは、愛知県内の有力企業の人事や企画部門の社員(課長~部長クラス)を予定している。これまでご協力いただいた企業は、東邦ガス、名古屋銀行、豊田自動織機、ベネッセ・スタイルケア、岡崎信用金庫、CBC中部日本放送、キリックスグループ株式会社、トヨタ自動車である。
同様の授業が首都圏の主要大学(上智、立教、明治、青山学院、東京理科など)でも開講されている。
授業計画 1.授業概要とルールの説明
2.課題とは?ディスカッションとは? グループ分け
3.企業A社の講義と課題提示
4.課題に対してグループ活動
5.企業Aへの中間プレゼン
6.グループ活動(企業側からの評価を参考に、改善する)
7.最終プレゼン・評価
8.振り返り
9.企業Bの講義と課題提示
10.課題に対してグループ活動
11.企業Bへの中間プレゼン
12. グループ活動(企業側からの評価を参考に、改善する)
13.最終プレゼン・評価
14.全体のふりかえり、自分には今後どんな「学び」が必要か検討する
15.まとめ
授業外学習 企業から与えられた課題に対して、説得力ある、実現可能な提案をするためには、単なる「思いつき」ではなく、根拠を示して説明する必要があります。受講者は、授業以外に図書館で新聞を読んだり、自宅や大学で様々な情報を調べて、グループ活動に貢献していく必要があります。
履修上の注意 受講者やグループ編成を早めに確定させ企業側に連絡する必要があるので、第二週の授業の最後に履修登録するかどうかの確認をする。
クラス・サイズは最大50名までとし、人数超過した場合は低学年を優先する。
成績評価の方法 おおむね以下の割合で評価を行う。
(1)前半の部(企業A)のプロジェクト評価=約35%
(2)後半の部(企業B)のプロジェクト評価=約35%
(3)提出物および最終レポート(1000字程度)=約30%
*最終レポートは必須であり、提出しない人は不合格となる。
上記の(1)(2)については、単に結果だけでなく過程に対する評価も加味される。たとえば、チームワーク、個々人の取り組み姿勢や貢献度なども評価対象である。(3)は課題の提出を忘れたり、丁寧に書類が作成されていないような場合は減点されるので注意すること。
欠席回数0回の人(第2週からカウント)には+5点、欠席1回の人には+2.5点を加点する。
教科書 ベネッセ・コーポレーションが編集した『Project Support Notebook』 (1550円)を使用します。購入方法は最初の授業の時に指示します。
参考書 特に指定しないが、適宜紹介する。