日本語表現法
科目区分 | 教養教育科目(キャリア) | 対象学年(以上) | 1年 |
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科目名称 | 日本語表現法 | 単位数 | 2.00単位 |
講義題目 | 文章表現 | 曜日・時限 | 金曜4限 |
担当教員 | 加藤 淳 | 開講時期 | 2019年度前期 |
到達目標 | さまざまな「書く」ことを通して、言葉の楽しさを味わうとともに、教養ある社会人としての表現力を身につける。具体的には以下の知識や技能を身につける。 1)書いたものの受け手を想像して、よりよく伝えることができる。 2)読み手の印象に残る表現を創意工夫することができる。 3)メールや手紙などの基本的なマナーを守り、円滑なコミュニケーションを構築するための表現や伝え方を選択し、適切に書いて伝えることができる。 4)言葉や表現の豊かさを味わい、それを自分の言葉で表現すことができる。 |
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授業概要 | 日常の様々な場面を想定した「書く」をコミュニケーションとして捉え、相手に伝えるための表現を考える。広告や企画書を作成することで、「相手を動かす」表現力を高め、季節や場面、用件や相手に応じた手紙やメールの書き方など、社会人としての教養を磨く。また、川柳や回文、なぞなぞの作品を読みあって、ことば遊びの面白さに潜む日本語の語感やリズムを再確認することで文章表現を深めていく。最終課題としてブックレビューを書いて読み合い、さらに表現の可能性を広げていく。 | ||
授業計画 | 第1回 ガイダンス 私 を書く 「私」を素材に客観的に書く 第2回 企画プロジェクト(1)企画書を書く 俯瞰的に捉え、手書き1枚でアイデアを伝える 第3回 企画プロジェクト(2)広告する キャッチコピーとボディコピーの伝わり方 第4回 メールのマナー 相手の状況を考慮して、メールで必要なことを伝える方法 第5回 企画プロジェクト(3)企画書実践 「意図を的確に伝える方法」を確認する 第6回 企画プロジェクト(4)企画書実践 アイデアを共有し、コメントする 第7回 文章を味わう(食のエッセイ) 自作の食を題材にしたエッセイを作成、朗読する 第8回 リズムを味わう(回文/なぞなぞ) なぞなぞ、回文を味わい、作成する 第9回 川柳で表現する(時事川柳) 新聞記事から時事川柳を作成する 第10回 企画プロジェクト(5)広告の実践 「伝え方/伝わり方」を確認する 第11回 企画プロジェクト(6)広告の実践 アイデアを共有し、コメントする 第12回 ブックレビュー(1)j短い文で伝える 手書きで200字のレビューを書く 第13回 ブックレビュー(2)j魅力を伝える 1000字以上の書評を書く 第14回 手紙のマナー 場面や目的に応じた手紙を書く 第15回 ブックレビュー(3)ブックレビューを読む |
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授業外学習 | 指定された期限までに、指示された形式と方法で課題作品を提出すること。 | ||
履修上の注意 | 授業は活動を中心に進めるので、連絡なしに3回連続して欠席した場合は受講辞退とみなす。 出席者の構成や希望により授業内容やスケジュールを変更する場合がある。 留学生の履修も可能だが、日本語能力試験N1合格、または日本語母語話者と同等の日本語力を要する。 |
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成績評価の方法 | 毎回の提出課題(10回):(50%) 授業における課題のフィードバック:(20%) 期末レポート(ブックレビューとまとめ):(30%) 提出期限が守られない場合は減点する。 |
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教科書 | なし。資料を配布する。 | ||
参考書 | 『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』幅充孝 晶文社 2014 『あの歌詞は、なぜ心に残るのか─Jポップの日本語力』山田敏弘 祥伝社新書 2014 『企画書は、手書き1枚』高橋宣行 ディスカヴァ―・トゥエンティワン 2011 『何度も読みたい広告コピー』PIE BOOKS 広告コピー研究会 パイインターナショナル 2011 『ことば遊びの楽しみ』阿刀田高 岩波新書 2006 『日本語えとせとら―ことばっておもしろい』阿刀田高 時事通信出版局 2010 『「売り言葉」と「買い言葉」心を動かすコピーの発想』岡本欣也 NHK出版新書 2013 『土屋耕一のガラクタ箱』土屋耕一 筑摩書房 2014 |