科目

科学史

科目区分 教養科目 対象学年(以上) 1年
科目名称 科学史 単位数 2.00単位
講義題目 社会とのかかわりで見る科学の歴史 曜日・時限 月曜4限
担当教員 菊池 好行 開講時期 2019年度前期
到達目標 科学と聞くと、専門家が「象牙の塔」にこもって研究している、一般の人々には縁遠い営みと考える人が少なくないだろう。本科目はそのような考えを打ち破るためにある。一見自律的に発展しているように見える科学が、実は宗教、政治、経済など、他の人間の社会的営みと密接に絡み合いながら展開していること、言い換えれば科学が本来持っている「人間くささ」を感じとってもらうのが本科目の目標である。
授業概要 前半はギリシャ・ローマなど古代世界の自然学から17・18世紀における近代科学の成立までを扱い、特に西洋近代の科学・技術がどのような宗教的・社会的文脈のなかで生まれたのかに留意する。後半では19世紀以降の科学の発展過程を見ていく。具体的には「科学の大衆化」「科学と産業技術」「戦争と科学」などテーマ別に、科学と近・現代社会との関わりを重点的に議論する。
授業計画 1. イントロダクション
2. 古代世界での科学の始まり
3. ギリシャ後期、中世の科学
4. ルネサンスから科学革命へ
5. 科学の学会の誕生
6. 自然誌と分類法の発展
7. 化学革命、啓蒙主義とフランス革命
8. 科学の大衆化と「劇場型」科学
9. ドイツ科学の勃興と研究型大学の誕生
10. 2つの産業革命と科学
11. 病院、実験室と近代医学の誕生
12. 進化論の誕生
13. 西洋科学と日本との出会い
14. ナショナリズム、戦争と科学
15. まとめ
授業外学習 本授業では、初回を除いて毎回プリントを配布して、適宜授業中に史料を読解する時間を設ける。試験準備のためにも復習は不可欠である。
履修上の注意 本授業の履修に際して特別な科学知識は必要ない。授業中に適宜平易な説明を行う。
成績評価の方法 学期末試験(60%)と毎回のレスポンスシート(40%)
教科書 特になし
参考書 個別テーマに関連した参考文献を適宜授業中に紹介する。