科目

教養のための科学

科目区分 教養教育科目(教養) 対象学年(以上) 1年
科目名称 教養のための科学 単位数 2.00単位
講義題目 21世紀を生きる君たちへ ー君たちのしっかりした自己が科学と技術を理解するようにー 曜日・時限 月曜4限
担当教員 奥田 隆史、太田 淳、中村 正治、鈴木 拓央 開講時期 2019年度前期
到達目標 人間は「自然を理解すること」によって生きる道を広げ,氷期後の温暖な地球の上で文明社会を築いて繁栄してきた特殊な動物である.特に19世紀以降,めざましい科学革命を経て科学・技術文明を発展させた.いまや私たちの日々の生活は,科学を抜きにして考えられない.しかしその一方,環境変動や未来社会への不安の中で,自然や科学についての理解と判断の力を社会の一人ひとりが磨く必要性が高まっている.科学に関する幅広い基礎はこれからの地球市民が持つべき基本的教養である.本講義は科学全体を概観し,受講者一人ひとりが未来の社会に向けて自分自身の科学的判断と考える力を涵養することを目指す.本講義を受講するとともに,課題に取り組むことにより科学的教養のベースとなる考え方を身につけることができる.
授業概要 本講義は,現代の地球市民が持つことが望ましい基本的な教養としての科学について,その全体像を,人間と社会・自然・生活という視点から総合的に解説する.具体的には4人の教員により,現代社会の様々なところで利用されている科学(数学,情報学,物理)に関する話題を解説する.この講義により,科学の各分野それぞれの成り立ちや体系,科学全体や社会とのかかわりなどについて理解を深めて欲しい.
授業計画 第1回:オリエンテーション
■Part Ⅰ:身の回りの数学(奥田担当)
第1回:意思決定のための数学
第2回:野球における数学
第3回:映画の中の数学
■Part Ⅱ:意外に身近な情報学(鈴木担当)
第4回:情報学とロボット
第5回:情報学とセキュリティー
第6回:情報学とメディア
第7回:情報学とヘルスケア
■Part Ⅲ:身の回りの予測について(中村担当)
第8回:予測とは何か
第9回:2変数の関係
第10回:時系列データにおける予測
第11回:経済予測
■Part Ⅳ:生活の中の物理(太田担当)
第12回:体重のはかり方 ― 力と運動の話
第13回:スマートフォン ― 波の話
第14回:エアコン ― 熱とエネルギーの話
第15回:リニモとIH調理器の関係 ― 電気と磁気の話.まとめ
授業外学習 講義で学んだことに関連してさらに自分で調べ,理解を深めて欲しい.また,コンディションを整え講義に望んで欲しい.
履修上の注意 ■受講者:文系,理系などのバックグラウンドを問わず,科学への入門,あるいは再入門として広く学んでほしい.前提として学んでおくべき科目はない.

■理解度確認と最終成績について:各パートでは講義において適宜,小テストや確認テストを実施し,毎回の講義の理解度を確認する.また,各パートの最終課題としてパートレポート,パート最終テストなどによりパートの理解度を確認する.必ず講義には出席し復習をしておくこと.

■PCとUNIPAに慣れておくこと:レポートはPCで作成することもあるので,各自でPCの操作には慣れておくこと(PCの使い方は本講義では教授しない).また,教務情報システム(ユニパシステム,UNIPA)から提出することもあるので,各自UNIPAの操作にも慣れておくこと.

成績評価の方法 各パートの成績,最終成績は以下の方法で評価する.

1) 各パートの成績:各担当者は講義の理解度(80%)・受講態度(20%)に応じて各パートの成績を愛県大の基準に基づきS, A, B, C, D, Fで採点する.なお,理解度は毎回の講義での小テスト・感想文または課題レポートなどで確認する(パートにより確認方法は異なる).なお,理解度を確認するための提出物が未提出であったり,理解度が基準を満足していなかったりした場合はFとして採点する.

2) 最終成績:本講義最終成績は上記の各パートの成績を,愛県大基準(S=95点, A=85点, B=75点, C=65点, D=55点, F=0点)として点数換算し,全パートの平均を計算する.この平均点に基づいて愛県大のレターグレード(S〜D)へ換算し,最終成績とする.なお,各パートの成績が1つでもFのある学生の成績は不合格とする.

教科書 各担当者が講義中に指示する.必要に応じて講義資料はプリントまたはデータとして配布する.
参考書 各担当者が講義中に指示する.