科目

世界の宗教

科目区分 教養教育科目(教養) 対象学年(以上) 1年
科目名称 世界の宗教 単位数 2.00単位
講義題目 世界宗教史を学ぶ 曜日・時限 金曜3限
担当教員 谷口 智子 開講時期 2019年度後期
到達目標 世界中にはさまざまな宗教がある。宗教の起源は非常に古く、ネアンデルタール人の、死者を弔う埋葬儀礼にまで少なくとも遡ることができる。このように死にかかわること以外にも、ラスコーの洞窟壁画のように、 動物の繁殖や生産、豊饒を祈る生殖や繁栄といった、生そのものにも宗教は密接にかかわっている。いわば、人類の壮大な宗教史とは、生と死をめぐって、至る地域で考え、行動されてきた人類の意味付けのパターンなのだ。
したがって、それぞれの宗教には、それぞれの宗教現象の固有の意味世界がある。宗教学は、個々の宗教現象の意味世界を理解しようとする学問的試みなのだ。それぞれの地域や民族特有の多様な意味世界が知られるようになってきた現在、また、あらゆる価値が創造されていく中で、人類の宗教史を知り、理解することはますます重要になっていく。本授業は、人類の宗教史をめぐるそのような意味付けのパターンを理解、把握し、人間と人間を取り巻く世界、世界内存在に対する理解を深めていく授業である。
授業概要 授業目的と同じ。
授業計画 第一回 現代人と宗教
第二回 古代の宗教
第三回 ユダヤ教、キリスト教
第四回 イスラーム
第五回 先住民の宗教(1)
第六回 先住民の宗教(2)
第七回 先住民の宗教(3)
第八回 インドの宗教
第九回 仏教(1)
第十回 仏教(2)
第十一回 道教、儒教
第十二回 神道・民俗信仰
第十三回 新宗教・ニューエイジ
第十四回 その他(トピック)
第十五回 まとめ
定期試験
授業外学習 毎回教科書を事前に読んでくること。キーワードは復習すること。
履修要件は特にないが、高校で世界史をあらかじめ履修している方が、授業内容にはついていきやすい。
世界史の知識が不足している、と自覚している学生は、あらかじめ関係図書を読んでおくことをお勧めする。
履修上の注意 ミニレポートを課題として授業中に書かせる場合もある。
成績評価の方法 授業参加とクラスへの貢献度(15%)、試験(85%)で総合的に判断する。
教科書 棚次正和・山中弘編著、『宗教学入門』 ミネルヴァ書房、2005年。
参考書 DVD教材を使用する回もある(NHK『チベット死者の書』など)。