北アメリカの歴史と文化
科目区分 | 教養教育科目(教養) | 対象学年(以上) | 1年 |
---|---|---|---|
科目名称 | 北アメリカの歴史と文化 | 単位数 | 2.00単位 |
講義題目 | 南北戦争を通してアメリカ社会を見る | 曜日・時限 | 金曜3限 |
担当教員 | 久田 由佳子 | 開講時期 | 2019年度前期 |
到達目標 | 南北戦争から150年以上経過した現在においても、アメリカ合衆国では依然として南北戦争が暗い影をおとしていることは、2017年夏にヴァージニア州でおこった南部連合軍リー将軍の銅像撤去問題に端を発する暴動からも明らかである。 この授業では、アメリカ社会の様々な側面について考える糸口として南北戦争をとりあげ、そこから見えるアメリカの歴史や文化について理解を深められるようにする。 |
||
授業概要 | この授業では、南北戦争に至るまでのアメリカの政治・経済の特徴、戦後から20世紀の南部社会の変容と人種差別について概観しつつ、現在のアメリカ社会にも影を落としている様々な問題について扱う。 | ||
授業計画 | 第1回:はじめに—アメリカの地理など 第2回:植民地時代における北部と南部 第3回:独立革命期における北部と南部 第4回:合衆国憲法における奴隷制の扱い 第5回:北部における工業化の影響 第6回:南部における工業化の影響(綿花王国の出現) 第7回:南北戦争にいたる経緯 第8回:奴隷解放宣言の意味 第9回:南北戦争期の医療・看護―初代アメリカ赤十字社長クララ・バートンの活動を中心に 第10回:南北戦争と黒人 第11回:「お茶の間戦争」の先駆け―電信技術とマスメディア 第12回:南北戦争の終結と南部再建 第13回:南軍旗と白人至上主義団体クー・クラックス・クランをめぐって 第14回:「分離すれど平等」とブラウン判決、そして21世紀へ 第15回:まとめ 定期試験 |
||
授業外学習 | 授業中にわからない語句が出てきた場合は、そのままにせず各自で調べておくこと。その際、安易にネットの情報に頼らず、適宜『山川世界史小辞典』(山川出版社)、『アメリカを知る事典』(平凡社)、『英米史辞典』(研究社)などを利用すること。その他、授業中に適宜指示する。 | ||
履修上の注意 | 授業は講義形式ですすめるが、ビデオ教材や音声も適宜用いる。 毎回授業の終わりに、受講者には質問や感想等をリアクションペーパーに記入してもらう。 その内容に対する回答や補足説明は、次回の授業の最初におこなう |
||
成績評価の方法 | 授業への参加度(リアクションペーパー)20%、筆記試験80%で評価する。 授業回数15回のうち3分の1以上を欠席した者は、筆記試験受験資格を失う。ただし病気などのやむを得ない事情がある場合は、教員に相談すること。 |
||
教科書 | 特に使用しない。 | ||
参考書 | アメリカ史の基礎的な文献としては、和田光弘編著『大学で学ぶアメリカ史』(ミネルヴァ書房、2014年)。 参考書については、授業中に適宜指示する。また資料等を配布する。 |