科目

社会問題と公共政策

科目区分 教養教育科目(教養) 対象学年(以上) 1年
科目名称 社会問題と公共政策 単位数 2.00単位
講義題目 社会問題の実態とそれに応じる政策の展開を理解する 曜日・時限 金曜3限
担当教員 中尾 友紀、野田 博也 開講時期 2019年度後期
到達目標 社会問題とは、当該社会が責任を持って取り組むことを要請された現象である。公共政策とは、社会化された問題に応じた社会的な解決策のひとつを指す。この授業では、私たちが経験する・してきた社会問題の特徴を解説するとともに、それを解決する方策としての公共政策の過程や展開に関する知見を広げることを目指す。
授業概要 社会問題や公共政策はさまざまな学問領域で論じられているが、この授業では社会政策・社会福祉政策領域に関する議論を中心として進める。前半では主に社会問題に関する議論を深め、後半では公共政策に関する理解を促す。特定の社会問題に対して単一の政策ではなく様々な公共政策がかかわっている側面を講義する。
授業計画 1.社会問題の検討 (担当:中尾、以下同)
2.生活困難の社会問題化と社会福祉へのニーズ
3.社会問題化のプロセス①
4.社会問題化のプロセス②
5.社会福祉の実施体制をめぐる政策選択と制度設計
6.社会福祉への権利と公的責任
7.制度化と人権の尊重
8. 公共政策の視点と対象(特に障害やセクシュアリティ)(担当:野田、以下同)
9. 高校教育費の無償化に関わる公共政策
10.大学教育等の授業料に関わる公共政策
11.大学教育等の奨学金に関わる公共政策
12.不適切な労働(「ブラック企業」等)に関わる公共政策
13.アルバイト(「ブラックバイト」等)に関わる公共政策
14..就職活動又は子育てに関わる公共政策
15.まとめ
定期試験
授業外学習 日々のニュースのなかでも、とくに「生きる」ということ、「生活する」ということに関わるニュースに接するよう心がけ、今、この現実の社会のなかで、いったいどのような問題が生じているのか、積極的に理解するようにして欲しい。その上で授業に臨み、自らが理解した問題を解決するには、どのような政策が必要となるのか、授業で学んだ知識を生かし、また、必要に応じて文献を講読し、主体的に考えるようにして欲しい。
履修上の注意 ・教員が作成するレジメや資料等にもとづいて講義を進める。
・グループディスカッションを実施することがある。
・教科書等を購入する必要はない。
成績評価の方法 授業での姿勢 30%程度
レポート(前半)及び期末試験(後半) 70%程度
教科書 特になし
参考書 岩田正美・上野谷加代子・藤村正之(2013)『社会福祉入門 改訂版』有斐閣.
坂田周一(2007)『社会福祉政策 改訂版』有斐閣.
秋吉・伊藤・北山(2010)『公共政策学の基礎』有斐閣.