科目

古典を読む

科目区分 教養教育科目(教養科目) 対象学年(以上) 1年
科目名称 古典を読む 単位数 2.00単位
講義題目 教科書から一歩先の漢文 曜日・時限 金曜3限
担当教員 洲脇 武志 開講時期 2019年度前期
到達目標 中国や日本において多種多様に発展した漢文学について理解を深める。
我が国の伝統的な言語文化である「漢文」及び「漢文訓読」について理解を深める。
授業概要 高校までの授業において、いくつかの漢文に触れてきたと思うが、本授業では受講生諸君がこれまでに目にしたであろう漢文に関連する作品、更には漢文(古典中国語)訳された日本や世界の名作を取り上げ、高校までではなかなか触れられない多様な漢文の世界について学んでいきたい。
本授業は、まず作品(返り点・送り仮名付)を受講生諸君に読んで(訓読・現代語訳して)もらい、その後で内容を検討する、という形で進めていく。
授業計画 第1回:授業に関するガイダンス
第2回:「何故こんな事になったのだろう」―「人虎伝」
第3回:「沛公」の素顔―『史記』高祖本紀
第4回:昼寝をしてはダメ?―『論語』
第5回:斬新な解釈か屁理屈か―『論語義疏』
第6回:日本の古典を漢文で(一)―『日本外史』源氏前記 平氏
第7回:日本の古典を漢文で(二)―『日本外史』新田氏前記 楠氏
第8回:世界の名作を漢文で(一)―『新約全書』路加伝福音書
第9回:世界の名作を漢文で(二)―『新約全書』馬太伝福音書
第10回:聖天子には「羊飼い」が務まらない?―『列子』楊朱篇
第11回:生みの親より育ての親―「貍奴論」
第12回:母への思慕は時空を越える―「張荷宇夢母図記」
第13回:亡き叔母へ真心をこもったことばを―「唐故万年県君京兆杜氏墓碑」
第14回:墓を荒らすのも親孝行―『隋書』孝義伝 王頒
第15回:まとめ
授業外学習 受講生諸君に漢文を読んでもらうので、次回授業で取り上げる漢文を読んでおくこと。
授業で取り上げた事柄について更に調査したり、それに関連する参考文献を読む。
履修上の注意 漢文を読むことが好きだとよい。
成績評価の方法 期末レポート(70%)、授業中の発表(30%)。
教科書 プリントを配付する。
参考書 高校などで利用していた漢文参考書。
その他の文献は授業中に適宜紹介する。