哲学入門
科目区分 | 教養教育科目(教養) | 対象学年(以上) | 1年 |
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科目名称 | 哲学入門 | 単位数 | 2.00単位 |
講義題目 | 西洋哲学史講義 | 曜日・時限 | 金曜3限 |
担当教員 | 長谷川 暁人 | 開講時期 | 2019年度前期 |
到達目標 | 西洋の古代、中世および近代における哲学者の思考や概念を理解し、説明することができる。 西洋哲学の歴史から幅広い知識や価値観を引き出し、現代の諸問題に適用しながら思考することができる。 哲学的思索を応用し、自らが生きていく上での判断に熟慮と多様性を与えられる。 |
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授業概要 | この授業では西洋哲学を扱う。 西洋哲学は現在ある学問のうちでも古代ギリシャから続く歴史ある分野だが、日本では馴染みがうすく、 多くの人はこの学問を「昔のヨーロッパの人が考えた、よくわからない難しいもの」という認識で 捉えているのではないだろうか。 だが、哲学というものは多くの場合、現代の私たちにも通用する普遍的な事柄を語ろうとしている。 彼らはそれぞれ異なる時代や国に生きながら、共通する問題意識のもとに思索を重ねてきた。 そうした彼らの思想は現代に生きる私たちにも多くの示唆を与えてくれるはずである。 問題の所在とそれに対する立場をはっきりとさせるため、本講義では哲学者を年代順に扱うのではなく、 |
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授業計画 | 第1回:哲学とはなにか(「哲学」という言葉の意味と由来) 第2回:why be moral ?(なぜ私たちは倫理的でなくてはいけないのかについて、メタ倫理学的観点から考察する) 第3回:幸福(幸福であるとはどういう状態か、功利主義をもとに考察する) 第4回:道徳(道徳的に生きることの必要性について、義務論から考える) 第5回:モラルジレンマ(いくつかの倫理的な正しさが衝突するモラルジレンマを参照し、倫理的な正しさとはどういうものかを考える) 第6回:徳(徳ある状態とはどのようなものか、徳倫理学を参照しながら考える) 第7回:正義(正しい行ないとはいかなるものなのかについて、再分配を例にして考える) 第8回:政治(なぜ政治が存在するのか、また善き政治とはいかなるものかについて考察する) 第9回:言語(私たちが意志を伝えあうためのツールとして、言語がどのような機能を果たすのかを検討する) 第10回:発話主体(発話された言語内容と、発話主体との関連性や矛盾について考える) 第11回:解釈(発話された内容を、第三者が解釈し理解するための方法論とその限界について考える) 第12回:言語変化(通時的な言語変化がなぜ起こり、どのような影響をもたらすのかを考える) 第13回:言語運用(私たちの言語運用の変遷と言語の使い方による伝わり方の違いを学ぶ) 第14回:言語と世界(世界の見え方としての言語について考える) 第15回:まとめ(これまでの内容をまとめ、振り返る) 定期試験 |
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授業外学習 | 授業時間外では、配布したレジュメを読み直し、理解を深めることが求められる。 また、回を重ねていく中で関連する内容が出てきた場合、その事柄について自分自身で考察を進めていくこと。 また、重要な単語・概念についてただ暗記するのではなく、流れの中で捉えておくことが必要となる。 |
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履修上の注意 | 毎回授業の最後にコメントカードを配布するので、授業に対する感想やテーマについての自らの意見を寄せてほしい。 次の回の冒頭でそのいくつかに対して応答する。 |
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成績評価の方法 | 期末に行う記述式のテストにて評価する(100%)。 | ||
教科書 | 特に必要ない。毎回レジュメを配布する。 | ||
参考書 | 特に指定しない。必要に応じて授業で紹介する。 |