パーソナルツール
現在の場所: ホーム XBRL チュートリアル XBRLファイルの構成
文書操作

XBRLファイルの構成

作成者 Kyohei Nanba 最終変更日時 2009年06月16日 20時05分

ここでは金融庁の公開しているサンプルXBRLファイルを元に,企業が金融庁に提出するXBRLファイルの構成を解説します.

金融庁の公開するXBRLタクソノミ

金融庁は今まで財務状況の報告をHTMLによる報告で義務付けていましたが,2008年4月から一部書類に関してXBRLによる提出を義務付けました.

XBRLの導入に際して,金融庁は「EDINETタクソノミ」と呼ばれる財務報告の雛型を公開しています.

EDINETタクソノミとは約4000項目の勘定科目、開示項目をまとめたもので,企業はこのEDINETタクソノミに合わせて自社の勘定科目を整理し、企業別タクソノミを作成します.

XBRLファイル間の関係で説明した語彙層と関係層のタクソノミの総称をEDINETタクソノミと呼び,企業別拡張層のタクソノミの総称を企業別タクソノミと呼びます.

EDINETタクソノミは金融庁のサイトからダウンロードできます.年度によって修正が行われている可能性があるので,利用する際は最新のものかどうか確かめてダウンロードしましょう.

ここからは金融庁のサイトからダウンロードできるサンプルインスタンスを利用して各ファイルの内容を説明します.


サンプルインスタンス

上記リンクからサンプルインスタンスをダウンロードしzipファイルを解凍すると,7つのフォルダが入っています.

これらは業種によって使用する勘定科目等が異なるため,それぞれの業種に合わせた企業別タクソノミの作成が必要になるためです.

以下に各フォルダと業種の対応表を引用します.

右図引用元:金融庁 2009年版EDINETタクソノミ及び関連資料の公表について 「サンプルインスタンス解説書 (PDF:1,713K)」 より




では,ここからは例としてフォルダ名「X99001-000」に入っているサンプルインスタンスを利用して説明を行います.

フォルダにはインスタンスとしてXBRLファイルが1つ,タクソノミ・スキーマとしてXSDファイルが1つ,リンクベースとしてXMLファイルが5つあります.


企業がXBRLを提出する際には,これらのファイルを全て提出する必要があります.

以降ではそれぞれのファイルについて説明します.