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XBRLの特長

作成者 Kyohei Nanba 最終変更日時 2009年06月16日 12時31分

XBRLを構成しているファイルを詳しく説明する前に,まずXBRLの特長と言えるものを紹介します

「表示の定義」 と 「意味の定義」

XBRLの特長といえるものに,「表示の定義」と「意味の定義」の分離があります.

これによりアプリケーションによる処理が容易になり,財務情報の再利用性が高まりました.

表示の定義
「表示の定義」とは,財務情報を「どのようなレイアウトで表示するか」や勘定科目を「どのような名前で表示するか」などを定義することです.
意味の定義
「意味の定義」とは財務諸表に記載されている日付における,例えば現金と預金の合計はXX百万円であるということを定義することです.
表示の定義によって勘定科目が「現金および預金」になっていても「Cash」となっていても意味の定義には影響しません.

 このように表示の定義と意味の定義が分けられていることで,勘定名を変更したり株主資本比率などの財務指標を計算することが容易になります.


タクソノミとインスタンス

XBRLは一つのファイルのみによって構成されているわけではありません.

データの定義情報である 「タクソノミ」 とその定義情報によって定義された値の集合である 「インスタンス」 によって構成されています.

更にタクソノミは一つの 「タクソノミ・スキーマ」 と複数の 「リンクベース」 によって構成されています.

次のXBRLファイル間の関係では特にタクソノミに焦点を当てて説明します.