1:1 対応クラス

1:1 対応となるクラスは，次の表のとおりです．

ここでは，パネルおよびラベルの変換方法について説明します．その他のクラスもパネルと同様に変換することができます．

Swing から SWT への変換方法

Swing

Swing ではラベルを表すクラスに JLabel クラスがあります．JLabel クラスの主なコンストラクタは次のようになっています．

• public JLabel(String text)
  指定されたテキストのラベルを作成します．

これを new することによって，ラベルを作成できます．パネルを表すクラスとして JPanel クラスがあります． JPanel クラスの主なコンストラクタは，次のようになっています．

• public JPanel()

ラベルをパネルに貼り付けるには，JPanel クラスの add() メソッドを使います．

• public Component add(Component comp)

従って，パネルにラベルを埋め込む場合は，次のように記述します．

JLabel label = new JLabel("ラベル");

JPanel panel = new JPanel();

panel.add(label);

SWT

SWT では，ラベルを表すクラスに Label クラスがあります．ラベルクラスの主なコンストラクタ，メソッドは次のようなものがあります．

• public Label(Composite parent, int style)
  parent で指定したコンポーネントにラベルを貼り付けます．style は，ラベルのスタイルを指定します．style には SWT クラスの定数を指定できます．
• public void setText (String string)
  ラベルのテキストを指定します．
• public void setParent(Composite parent)
  親となるコンポーネントを指定します．
• public void setSize(int width, int height)
  ラベルのサイズを指定します．

SWT では，パネルを表すクラスに　Composite クラスがあります．Composite クラスの主なコンストラクタは次のとおりです．

• public Composite(Composite parent, int style)
  parent で指定したコンポーネントにパネルを埋め込みます．

ラベルをパネルに埋め込む場合は，次のように記述します．

Composite compo = new Composite(shell, SWT.EMBEDDED);

Label label = new Label(compo, SWT.CENTER);

Swing ⇒　SWT

パネルにラベルを埋め込む Swing の記述を SWT に変換すると，次のように変換できます.

 // Swing 

JLabel label = new JLabel("ラベル");

JPanel panel = new JPanel();

panel.add(label);

// SWT 

Label label = new Label(dummy, SWT.NULL); 

label.setText("ラベル"); 

Composite panel = new Composite(shell, SWT.EMBEDDED); 

label.setParent(panel);