呉承恩/ 中野美代子訳(岩波文庫)、君島久子訳(福音館古典童話シリーズ)
「西遊記」の再放送を見た。深津絵里+香取信吾+伊藤淳史+内村光良ではなく、30年以上前に放送された夏目雅子+堺正章+西田敏行+岸部シローの版である。当時はお子様で「三蔵法師は男なのに」と思っていたが、夏目雅子はキレイだ...と、中年オヤジな発言をしてみる。それはさておき、話の内容は原作とあっているようなあっていないような。そこで、岩波文庫から出ている翻訳本の1巻目(孫悟空の誕生~三蔵法師登場の直前)を購入してみた。福音館の小学校高学年バージョンはよく読んだものだが、少なくともこの部分に関しては、細かい部分を含めて福音館バージョンもかなりよく訳されているようで、Amazonの書評でザラさんのおっしゃるとおりである。「仙」仏混淆な様子は当時気付かなかったところで、読み進めていくことで、新たな発見がたくさんありそうである。岩波版の2巻目以降を買うか、実家から福音館版を持ってくるか、迷うところ。