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PROSPECTUS
研究所設立の趣旨
“情報技術で世界と戦える愛知”を創る拠点
愛知県立大学は、次世代ロボットの世界最高水準の研究拠点となる「次世代ロボット研究所」を開設しました。本学が保有する世界トップレベルの2つの技術(ITS、Robotics)のシナジー効果で、情報技術をベースとしたモビリティ、ロボット分野に特化した研究拠点の構築を目指します。常に時代を先取りした研究や実験を行えるよう、拡張性を備えた専用の施設に、優秀な研究者が集い、知が通い合う。ここでの研究と教育を通じて、また地域の産業とも手を携えながら“情報技術で世界と戦える愛知”の実現に貢献していきます。
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MESSAGE
研究所長のメッセージ
叡智が集い、最先端の情報科学技術が集結する
ここから、人とロボットが共生する未来を創造していくline
本学には、情報科学部で蓄積してきたモビリティITS分野における研究と、ロボカップ(サッカー)に代表されるロボティクス研究の蓄積があります。次世代ロボット研究所は、情報科学をベースにした世界最高水準のロボット研究拠点をつくるために準備を進めてきました。従来の「1台のロボットで何をするか」から一歩進み、私たちは「複数のロボットで何ができるか」という視点で研究を進めています。その先にあるのは、人とロボットが共生する社会。産業界のみならず、各家庭にロボットが何台も、という時代もそう遠い未来ではありません。
ロボット同士の連係には、認識・通信・制御が高いレベルで要求されます。そこに私たちが長年蓄積してきた情報科学の技術が生きてきます。ロボットは、計画どおりに(プログラムした通りに)動きますが、人間は状況や気分によって、不確実な動きをします。人とロボットでコミュニケーションするには、まずはロボット同士で協調でき、連係できる技術の確立が必要となります。
人とロボットの連係が実現すれば、ロボットを利用者に合わせてカスタマイズする人材育成も必須です。最先端の技術を知り、よい研究をする、そして次世代で活躍できる人材を育成し、未来へつなげていく。そういう未来志向の循環が生まれる場所でありたいと思っています。