夢を具現化させ、未来へ紡ぐ空間
次世代ロボット研究所は、ロボット研究に最適な空間を提供する建物であり、研究者や学生が集う研究コミュニティ空間を目指しています。将来的な研究ニーズにも柔軟に対応できるように、拡張性を持たせた設計がしてあり、常に先進の研究に取り組むことができます。また、研究所内にはロボカップのSSLとSPLのフィールドを備えています。
1Fに広がるアリーナは、クルマやAGV(無人搬送車)を搬入して車両実証実験ができるよう、重量物に耐えられるコンクリート床面構造となっています。白色LED照明の他に水銀灯照明も備え、また、赤、緑、青の光の三原色の割合を調整し、様々な照明環境を作り出せるようになっています。カーテンを閉めれば広大な暗室になります。2Fまで吹き抜けの高天井空間を利用して、ドローン飛行制御実験を行うこともできます。
このようにロボット研究に必要な環境や条件をフレキシブルに作り出せる空間に、研究者らが集い、切磋琢磨し、イノベーションを起こしていく―当研究所は、その拠点としての役割を果たしていきたいと考えています。
設計・監理 | 株式会社丹羽英二建築事務所 |
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延床面積 | 992.13m2 |
施工 | 株式会社前田工務店 |
施工期間 | 平成27年6月1日~平成28年2月29日 |
構造・階数 | 鉄骨造2階建 |
竣工 | 平成28年3月 |
建築面積 | 731.46m2 |
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1F
1階
アリーナ
縦16m×横28m×高さ8.5mの広大な実験スペース。赤、緑、青の光の三原色を調整し、様々な照明環境を再現する設備を具備。ロボットサッカーフィールド×3面相当の設営が可能。
オペレーションルーム
アリーナを使用する際、ガラス越しにロボットや機器類の動作状況を目視で確認しながら実験を行うことが可能。
講義室
45名収容可能な講義室。62インチ大型モニターを備え、セミナーや講演会の開催も可能。
ホール
壁掛型62インチモニターを備え、各種情報を随時表示可能。
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2F
2階
キャットウォーク
アリーナ全体を見渡せるよう、外周を歩いて回れるようになっている。また、天井面は縦横に空中回廊が敷設され、各種のカメラ、センサー、照明などを任意の位置に取り付けることが可能。アリーナを真上から見下ろすこともできる。
センシングルーム
ガラス張りの部屋になっており、アリーナ全体を見渡しながらデータ計測が可能。
実習室
30名収容可能な実習室。簡単なロボット実験、センサー実験などが可能な実習スペース。52インチ大型モニター完備。
共同研究室
共同研究を行う際に利用可能。電源、水道、空調、LAN等基本インフラ完備。