俳句王国

NHK BSで放送中の俳句王国がこの4月に一新された。この番組は、著名な俳人を主宰、有名人をゲストに迎え、5人の一般参加者(これがどのように選ばれているかは不明)とともに、「句会」を行うものだ。一人1句ずつ作成した俳句を、作者を明かさずに一人2句ずつ選ぶ(披講)。選んだ句を鑑賞した後に作者を明かすという流れである(合評)。

これまでの司会者は板倉卓人アナウンサーと俳人の神野紗希さんだったのだが、4月からはアインシュタインの眼から移籍の塚原愛アナウンサー一人になった。板倉アナウンサー句会には参加しないものの自分でも俳句を詠むので的確なコメントを述べていた。神野さんは独特の感性の句を詠み、鑑賞も素晴らしいばかりでなく、場の空気を読んで主宰の句をさりげなく取っているようにも見受けられる。塚原アナウンサーは俳句を詠まないとのことで、最初は大変だろうと思っていた。塚原アナ担当の初回の主宰がなんと重鎮の金子兜太氏である。長谷川櫂氏、広瀬直人氏あたりの優しそうな方でなく、金子氏である。ショック療法か?

こちらの心配と期待をよそに、金子氏のご機嫌はよろしく(ゲストのやすみりえさんがよかったのか?)、塚原アナもちょっと段取りを間違えた他は無難に司会をこなしていた。あとは鷹羽狩行氏、片山由美子氏のタカ派師弟だけかな。

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このページは、Atsushi Ohtaが2010年4月 6日 12:15に書いた記事です。

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