情報科学実験II　コンパイラ作成

第2回

課題2.13, 2.15の構文解析木

• 課題2.13
  
• 課題2.15
  

前半の課題の結果をMarsで確認するには

• アセンブルエラーが出ないこと
• 計算結果が正しくスタックのトップに積まれていること
• スタックポインタ($spレジスタ)の値が4だけ減少していること

• 作成したプログラムを実行して、その結果を適当なファイル(ここではkadai.sとする)にリダイレクトする
• kadai.sをエディタで開いて以下の操作を行う。まず、先頭に次のコードを加える(#から始まるコメントは不要)

      # 実行前のスタックポインタの値を入出力ウィンドウに表示
      move $a0, $sp
      li $v0, 1
      syscall
      li $a0, 0x0a
      li $v0, 11
      syscall
  

  kadai.sの末尾に次のコードを加える(#から始まるコメントは不要)

      # 実行後のスタックポインタの値を入出力ウィンドウに表示
      move $a0, $sp
      li $v0, 1
      syscall
      li $a0, 0x0a
      li $v0, 11
      syscall
      # 実行後のスタックのトップの内容を入出力ウィンドウに表示
      lw $a0, 0($sp)
      li $v0, 1
      syscall
      li $a0, 0x0a
      li $v0, 11
      syscall
  

      # 実行を終了
      li $v0, 10
      syscall
  

  課題2.6では、次のコードも加える(7はリスト2.7の2行目の数に合わせる)

      .data
  G0007: .space 4
      .text
  

  さらに乗除算ルーチンを末尾に加える。エディタでコピー＆ペーストするほかに次の方法もある。

  乗除算ルーチンのファイルをmuldiv.sとする。上記の編集を終えたファイルをkadai.sとするとき、

  cat muldiv.s >> kadai.s

  で乗除算ルーチンが末尾につけられる。>を2つ並べることで、追記される。

• この結果を保存して、Marsから実行する。背景のある部分も入力した場合には、 3つの数が出力されるだろう。最初の2つは実行前後のスタックポインタの値である。実行後は値が4だけ小さくなっているはず。最後に表示されるのはスタックに積まれた数で、計算の結果である。

後半の課題の動作をMarsで確認するには

• 作成したプログラムを実行して、その結果を適当なファイル(ここではkadai.sとする)にリダイレクトする
• kadai.sをエディタで開いて以下の操作を行う。まず、先頭に次のコードを加える(#から始まるコメントは不要)

      # 実行前のスタックポインタの値を入出力ウィンドウに表示
      move $a0, $sp
      li $v0, 1
      syscall
      li $a0, 0x0a
      li $v0, 11
      syscall
  

• kadai.sの末尾に次のコードを加える(#から始まるコメントは不要)

      # 実行後のスタックポインタの値を入出力ウィンドウに表示
      move $a0, $sp
      li $v0, 1
      syscall
      li $a0, 0x0a
      li $v0, 11
      syscall
      # 実行後の大域変数の内容を入出力ウィンドウに表示。この7行は大域変数の数に応じて適宜繰り返す。
      la $t0, G0007
      lw $a0, 0($t0)
      li $v0, 1
      syscall
      li $a0, 0x0a
      li $v0, 11
      syscall
  

      # 実行を終了
      li $v0, 10
      syscall
      .data
      # 大域変数。Gの後ろの数字は各変数のnoの値(先頭にゼロを補って4桁にすること)
  G0000: .space 4  # .space 4 にて4バイトを割り当てる
  G0001: .word  1  # .word 1 にて4バイトを割り当てて値1を格納する
  G0007: .word  5  # .word 5 にて4バイトを割り当てて値5を格納する
      .text
  

• さらに乗除算ルーチンを末尾に加える。
• この結果を保存して、Marsから実行する。最初の2つの出力は実行前後のスタックポインタの値である。実行前後で値が等しいはず。最後に表示されるのは注目している変数の値で、計算の結果である。