about | members | projects | links | top

□ 2001年度 卒論

○プログラム理解支援のための書籍モデルの提案と それに基づくプログラムブラウザの実現
大橋 史武
--- 概要 ---
プログラム理解支援のための一つの方法論として、書籍モデルを提案した。このモデ ルの求めるところは、ソースプログラムの注目すべき場所への誘導である。つまり、 着眼点をコントロールする事で、プログラムを理解する上での時間的コスト及び、注 目すべき場所を探す労力を削減する事を目的とする。次に、書籍モデルの有効性を検 証するために、これに基づくプログラム理解支援ツールSPIE3を作成した。

○関係データベースを用いたソフトウェアデータベースの高信頼化
幸田 健一郎
--- 概要 ---
Sapidは、細粒度ソフトウェア・リポジトリに基づいたCASEツール ・プラットフォー ムであり、その利用は、ソフトウェアモデルに 基づいたソフトウェアデータベース (SDB)を作成することから始まる。 この独自のファイル形式データベースであるSDB に、関係データベース管理システム(RDBMS)を組み込み、セキュリティや、汎用性の 向上をはかる。本研究で使用したデータベースは、フリーRDBMSであるPostgreSQLで ある。

○CASEツールのための依存解析モデル
佐宗 哲也
--- 概要 ---
高級言語プログラムを対象にして、依存解析を行うための基礎研究を行った。依存解 析には、プログラムの流れを表す制御フローグラフの作成、変数へ代入された値がプ ログラムの流れの中でどこに伝わるかという解析(データ依存解析)等が含まれる。本 研究では、C言語を対象に、CASE ツールでの扱いやすさを考慮した依存解析モデル FlowViewを提案した。FlowViewは、制御フローグラフと、データ依存解析についての モデルを提供する。

○既存プログラムに対するデザインパターンの適用支援
藤澤 健治
--- 概要 ---
最近では短い期間でソフトウェアを開発するために、過去の開発における資源を活用 することが一般的である。そのためにオブジェクト指向言語の利用が増えているが、 将来の再利用に耐え得るプログ ラムを自分で設計することは容易ではない。再利用可 能な柔軟な設計を与えるものとしてデザインパターンがある。本研究ではリファクタ リングを用いることでデザインパターンの適用を容易にすることを目指した。

□ 2002年度 卒論

○分散開発のためのネットワーク透過なソフトウェアリポジトリ
井上 雅貴
--- 概要 ---
Java言語を対象としたCASEツールプラットフォームであるJapidをネット ワークを介 して利用し、利用者は解析データを格納したSDBを取得するシステムと解析結果から 生成するXMLファイルを取得するシステムを構築した。これによりCASEツール開発者 は ネットワークを介してJapidの解析結果を手に入れて使用する事ができ、SDBを共 有することによって分散グループ開発を行うことができる。

○データベース管理システムを用いたソフトウェアリポジトリの汎用化
伊吹 聡子
--- 概要 ---
CASEツールプラットフォー厶であるSapidはソフトウェアを解析し、SDBと呼ばれるソ フトウェアリポジトリにファイル形式で格納している。SDBへのアクセスはARと呼ば れるC言語ライブラリを用いて行う。SDBをデータベース管理システム(DBMS)化するこ とでSDBの信頼性を高めると共に、DBMSのインタフェースを利用し、各種プログラミ ング言語からのアクセスを可能にすることでSDBを汎用化する。

○ミューテーションスコアを利用したテストセット評価システム
斉藤 孝志
--- 概要 ---
ソフトウェア開発時でのテストの役割は、安定したソフトウェアをユーザに提供する ためにプログラムのバグを発見することである。一般的に、バグを発見すると思われ るテストケースを集めたテストセットを用いて、プログラムのテストを行う。テスト セットの品質をバグの発見能力である。故意にバグを混入させたプログラムのテスト を行い、そのバグを発見する能力によってテストセットの品質を評価するシステムを 構築する。

○付箋によるコミュニケーション機能を備えたソフトウェアブラウザ
沢田 洋平
--- 概要 ---
ソフトウェア開発において、情報の交換や共有などのコミュニケーション は重要であ る。あるソースプログラムに関わる人の間のコミュニケーションの方法として、 付箋 によるコミュニケーションに注目し議論する。また、電子化された付箋でコメントを 貼ることにより、ソースプログラム上のコミュニケーションを可能にしたソフトウェ アブラウザJSPIE2を作成する。

□ 2003年度 卒論

○パーサ開発における理解支援環境
笠原 史郎
--- 概要 ---
パーサ生成系ソフトウェア開発ツールにyaccというツールがある。 yaccの入力となるyaccプログラム はBNFの構文規則とC言語のアクションが記述されており、 yaccは構文規則とアクションを基にC言語で記述された構文 解析プログラムを出力する。 本研究ではyaccプログラムの構文規則とアクションに着目し、 yaccプログラムの理解支援 を目的とした理解支援システムの実装、評価を行う。

○XMLを用いたCASEツールプラットフォームプ ラットフォーム
高橋 透
--- 概要 ---
CASEツールプラットフォームのソフトウェア解析情報はプラットフォームの対象言語依存である. そこで字句・構文規則からプラットフォームを自動生成する. 生成されるプラットフォームの解析情報は応用を考えXML文書として扱う. また各言語の解析時に共通の処理である記号表操作のライブラリを提供する これを用いてJavaのサブセット言語を扱うプラットフォームを生成させ動作を確認した。

○オブジェクトの挙動を視覚化するJavaNavi
谷川 里里
--- 概要 ---
プログラムの動作の流れを理解するのは困難な作業である。オブジェクト指向 言語では、計算の主体 であるオブジェクトの生成、消滅、その他の動作がプ ログラムの実行に伴って発生する。実行中に生成されるオブジェ クトは多量 であり、また、それらに補足して表示する情報を考えると三次元表示の表現力、 情報量が適していると考え られる。本研究ではオブジェクトの生成・消滅の 情報を三次元で視覚化する「JavaNavi」を実現する。

○閲覧したWeb文書の自動カテゴライズに関す る研究
藤田 佳代
--- 概要 ---
山本研究室で開発されているBookmarkless Bookmarkでは、過去に閲覧したペー ジを全て保存し、そ れをエピソード記憶で検索することによりページをブッ クマークする必要からユーザを解放する。保存されたページを 自動で分類す るこで、より効率的な再閲覧が可能になると考えられる。本研究では、 Bookmarkless Bookmarkをより有 用とするため、ページの自動分類を中心に、 必要な機能とその実現性について検討する。

□ 2003年度 修論

○Cプログラムの理解を支援するナビゲーション機能
太田 洋介
--- 概要 ---
Cプログラムの理解を支援するため、視覚化ツールのコールグラフビューワと クロスリファレンサのプログラムブラウザを連携させることで二つのツールが 常に同じ関数を提示することのできるナビゲーション機能を実装した。また、 コールグラフビューワに関数の参照関係を有向グラフと捉えた高機能な閲覧経 路提示機能を実装し、プログラムに存在する共有部品の抽出を行うときなどの プログラムの静的解析における支援を提案した。

○エピソード記憶に訴えるBookmark less Bookmarkの提案
大橋 史武
--- 概要 ---
インターネットによる情報収集が日常的になっている昨今、1日に閲覧するウェ ブページは膨大になっている。本研究では一度閲覧したウェブページを容易に 再閲覧可能とするBookmarklessBookmarkを提案する。本システムでは、ユーザ が閲覧した全てのページに関する情報を収集・管理し、その中からエピソード 記憶に訴えるエピソード検索を利用することで、目的のページを容易に見つけ 出すことが可能となる。

□ 2004年度 卒論

○帰納的学習を用いたXMLスキーマの統合に関する基礎的研究
小川 順平
--- 概要 ---
XMLデータフォーマットはXMLスキーマによって定められており,それを利用す るツール毎に適したXMLスキーマを採用する.そのため,本質的に同じ情報を 表現する複数のXMLスキーマが存在する.そこで,互換性がないXMLスキーマを 自動変換することによって,ツールの組み合わせが可能にする.本研究では, 帰納的学習を用いたXMLスキーマの自動変換技術について,ソースプログラム のXMLスキーマを焦点に考察する.

○文脈に基づいたソースプログラムとドキュメント間の識別子の対応づけ手法
後藤 英斗
--- 概要 ---
本研究では別々のファイルとして存在しているソースプログラムとドキュメン トに含まれる識別子を相互に対応づける方法,またそれを応用する方法を提案 する.特にドキュメント中の識別子については,文脈からその記述が定義の役 割をしているのかを判断して対応の応用に活かす方法を用いている.対対づけ の応用例としてソースプログラムとドキュメントのクロスリファレンス機能な どのソフトウェア開発を支援するツールを提案する.

○細粒度リポジトリのためのスクリプトバインディングとコーディングチェッカーへの応用
土井 陽介
--- 概要 ---
Cのソースコードを検査するツールは多く出回っているが,ユーザーが規則を 作成することはできない.ユーザーはSapidのARを用いることでコーディング チェッカーの作成が可能であるが,ARはC言語用なので,規則変更の度にコン パイル作業が必要となり,また,プログラムソースの見通しが悪い.本研究で は,オブジェクト指向スクリプト言語RubyからARを利用可能にし,カスタマイ ズ可能なコーディングチェッカーを実現する.

□ 2004年度 修論

○ミューテーション法を用いたテストセット構成支援に関する研究
斉藤 孝志
--- 概要 ---
ソフトウェア開発におけるテスト作業では,テストセットの品質がその効果に 影響を与える.テストセットの品質の尺度を測定する方法として,ミューテー ション法が提案されている.本研究ではミューテーション法を用いることによ り,テストセットのバグ検出能力をミューテーションスコアとして捉え,プロ グラムへ与えた多数の入力データからバグ検出能力を維持した最小部分集合を テストセットとして用いることを提案する.

○WebアノテーションとWeblogを統合した個人の情報発信メディア
沢田 洋平
--- 概要 ---
情報発信の場として利用されるようになってきているWeblogとWebページ上で インタラクティブな情報交換が可能なWebアノテーションという二つのメディ アを統合し、Webを利用した個人の情報発信をより活発にするための新しいメ ディアを提案する。そして、このメディアを実現するシステムを実装し、テス ト運用を行うことで動作を確認した。

□ 2005年度 卒論

○ソフトウェア開発におけるRSSの応用
清崎 大輔
--- 概要 ---
複数のサブプロジェクトで行われるソフトウェア開発において,プロジェクト 間の情報交換は非常に重要である.その連絡内容の中でも,特にソースプログ ラムの仕様変更や修正内容の通知が容易かつ的確に行うことが求められる.そ こで,本研究ではソースプログラムの変更通知にRSSを応用し,実際にシステ ムを実装して利用することで有効性を確認した. 抄録

○Javaプログラムに対する動的解析情報リポジトリとその応用
大須賀 慎一
--- 概要 ---
近日公開. 抄録

□ 2005年度 修論